ストーカー被害を弁護士に相談するメリット
ストーカー被害に遭っている方は、一人で抱え込まずに専門家に相談することをおすすめします。
特に弁護士に相談することで、法的な対応を取ることができ、被害の拡大を防ぐことができます。
ストーカー被害は深刻な問題であり、早期の解決が求められます。
弁護士はストーカー規制法に精通しており、的確なアドバイスや法的措置を提案してくれる頼もしい存在です。
本記事では、ストーカー被害を受けている方が弁護士に相談するメリットについて詳しく解説します。
ストーカー被害の深刻さと相談の重要性
ストーカー被害は、被害者の日常生活や精神状態に大きな影響を与えます。
放置すれば、更なる被害の拡大や最悪の場合、生命の危険にもつながりかねません。
そのため、ストーカー被害を受けたら、一人で抱え込まずに、できるだけ早く専門家に相談することが大切です。
ストーカー規制法とは
ストーカー行為等の規制等に関する法律、通称ストーカー規制法は、平成12年に施行された法律です。
つきまとい等の恋愛感情等に基づく行為を規制し、ストーカー行為等の被害者を保護することを目的としています。
ストーカー行為の具体例
ストーカー規制法では、以下のような行為がストーカー行為として規制の対象となっています。
・つきまとい、待ち伏せ、押しかけなどの行為
・監視していると告げる行為
・著しく粗野又は乱暴な言動
・連続した電話、メール送信
・汚物等の送付
・名誉を害する事項の告知
・性的羞恥心を害する事項の告知 等
弁護士に相談するメリット
ストーカー被害に遭った場合、警察に相談することも重要ですが、弁護士に相談することで、法的な観点からアドバイスを受けたり、具体的な対応を依頼したりすることができます。
弁護士はストーカー問題に関する法律に精通しており、被害者の立場に立って最善の解決策を提案してくれます。
警察対応だけでは不十分な場合も、弁護士なら民事的な対応も含めて総合的にサポートしてくれるでしょう。
それでは以下で、弁護士に相談するメリットを見ていきましょう。
的確なアドバイスが受けられる
ストーカー被害は複雑なケースが多く、どのように対処すべきか判断に迷うこともあるでしょう。
弁護士は法律の専門家として、ストーカー規制法その他関連する諸法に基づき的確なアドバイスをしてくれます。
被害状況を聞いた上で、証拠の収集方法や警察への相談の仕方など、具体的な対応方法を提案してくれます。
一人で悩んでいても解決の糸口は見つかりませんが、弁護士のアドバイスがあれば打開策が見えてくるはずです。
加害者への法的措置を取ってもらえる
弁護士に依頼することで、加害者に対して内容証明郵便で警告したり、接近禁止の仮処分命令の申立てを行ったりするなど、法的措置を取ってもらうことができます。
弁護士からの警告は、加害者に与える心理的影響も大きいでしょう。
ストーカー行為を止めさせるには、加害者への毅然とした対応が不可欠です。
弁護士が間に入ることで、自分では言いづらいことも伝えられますし、法的な圧力をかけることもできます。
警察対応に同行してもらえる
警察に相談する際、弁護士に同行してもらうこともできます。
警察官に的確に被害状況を伝えたり、被害届の提出をスムーズに進めたりする上で、弁護士の助言は心強い味方となります。
また、加害者への警告や禁止命令を警察に出してもらう際にも、弁護士が間に入ることで話がスムーズに進む場合があります。
警察対応の際、法律の専門家である弁護士が同席してくれれば、的確な対応を取ってもらいやすくなるでしょう。
弁護士費用について
ストーカー被害に関する弁護士相談の際には、当然費用がかかります。
初回相談は無料の法律事務所も多くありますが、正式に依頼する場合は弁護士費用が必要です。
費用は事案の内容や弁護士事務所によって異なりますが、着手金で数十万円程度、報酬金は数十万円から100万円以上となるケースが多いようです。
金銭的な負担は大きいかもしれませんが、自分の身を守るために必要な投資だと割り切ることも大切です。
なお、経済的に余裕のない方向けに、日本弁護士連合会による被害者法律援助制度などを利用できる場合もあります。
費用の問題で相談を躊躇する方もいるかもしれませんが、自身の安全と平穏な生活を取り戻すことを考えれば、決して高い投資ではないはずです。
まとめ
ストーカー被害は一刻も早く解決すべき深刻な問題です。
自分や家族の安全を守るためにも、一人で抱え込まずに、弁護士など専門家に相談することをおすすめします。
弁護士はストーカー規制法に基づいて的確な対応を取ってくれる心強い味方です。
ストーカー被害でお悩みの方は、まずは法律相談を予約して、弁護士から具体的なアドバイスを受けてみてはいかがでしょうか。
法律の専門家である弁護士なら、的確なアドバイスと手厚いサポートで問題解決へと導いてくれるでしょう。
一日も早く、安心して暮らせる日常を取り戻せますように。
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Lawyer弁護士紹介
福井弁護士会(登録番号50544)河野 哲(こおの さとる)
官公庁及び上場企業での勤務経験があり、企業勤務時に使命感を抱き弁護士を志した異色の弁護士です。既成概念にとらわれない柔軟な発想と「弁護士はサービス業」というご依頼者様目線の業務を心掛けています。
経歴
- 京都大学水産学科、京都大学ロースクール卒。
- リクルート、京都市役所、日本輸送機(現三菱ロジスネクスト)などでの勤務を経て、2014年弁護士登録。
- 奈良県の法律事務所、福井県のさいわい法律事務所を経て、二の宮法律事務所設立。
Office事務所概要
事務所名 | 二の宮法律事務所 |
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代表弁護士 | 河野 哲(こおの さとる) |
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